ワタナベ(松山ケンイチ)とキズキ(高良健吾)はほとんど生まれたときからの幼馴染だ。
高校時代はキズキの恋人・直子(菊池凛子)と3人で行動することが多かった。
ある日、キズキが車の中で排気ガス自殺をしたことで、そんな日々は突然終わる…
すべてから逃れるように東京の大学に進んだワタナベは数年ぶりで直子に再会します。
キズキの自殺は彼女の心にも大きな影を落としているようです。
20歳の誕生日を祝う中で「思うんだけど、人間は18歳と19歳の間を行ったり来たり
すればいいのにね。18歳の次は19歳で、19歳が終わるとまた18歳に戻って…」と
屈託なく言ったかと思うと、そのまま激しく嗚咽したりする直子に渡部は困惑します。
傷ついた心をいやすため直子は東京を離れて療養所に入り、ワタナベは“不思議な”少女、
緑(水原希子)に出会います。
「たとえば今私があなたに『イチゴのショートケーキが食べたい』って言うでしょ。
するとあなたは何もかも投げだして走ってそれを買いに行くの。
そして、はあはあ言いながら帰ってきたあなたがそれを差し出すと、私は『そんなの、
もう食べたくなくないわ』って言うの」
緑は、自分が求めている愛情についてそんな風に言う少女でした。
物語は…すくなくとも映画のストーリーは、この4人を軸に進みます。
話の筋は分かりますが、もって回ったセリフの難解さに辟易しました。どうも、日本人は、
理解しにくい話を有難がる、不思議、かつ、ややこしい傾向があるようで。ハハハ。
もともと、世間でもてはやされる“村上文学”なるものに懐疑的…どころか、拒否反応を
起こしているからかもしれません。
まあ、興味があったら以下の3本をお読みください。長いことを覚悟して。ハハハ。
すべてにおいて、かなり“あけすけ”になった現代でも人の耳があったらはばかるような
性に関わる話を平然と口にする緑…
成熟した女性や知的レベルの高い女性はそういうものだと言いたいのかもしれませんが、
私の知る限り、そんな事実はなく、猛烈な違和感があります。
そこに、村上春樹という作家の一種の“露出趣味”を見る思いです。
今の若者はどうとらえるのでしょうか。まさか…カッコいい?ハハハ。
話がそれてしまいましたが、“ハルキスト”ではなくても、村上春樹の作品が好きな人は
若者を中心に多勢いるようです。「1Q84」が何百万冊も売れるぐらいですから。
このブログの読者にも何人か、そして妻も数冊読んでいます。
しかし、この映画の評価は、そういう人たちの間でも分かれるのではないでしょうか。
「1Q84」しか、それもBOOK1と2しか読んでいない私には村上文学を語る資格は
ないのかもしれません。そんな資格、ほしくもありませんが。ハハハ。
この映画は、村上春樹の世界を描いているのではなく、トラン・アン・ユン監督という
“フィルター”を通して見た村上ワールドだととらえるのが正解でしょう。
どちらにしても、劇場をあとにする私は小さく首を振りながら「どうしたもんかねえ」と
まるで「酔いがさめたら…」の永作博美のように呟いていました。ハハハ。
巷で言われている映像の美しさには85点、松山ケンイチの演技には90点をつけます。
初めて見た水原希子の“フレッシュさ”は魅力満点です。
逆に、菊池凛子…、“実年齢”が出てしまっているし、力みすぎでいいと思いません。
エクセルを日記代わりにして、そこに、見る予定の映画を書き込んでいます。
この映画を“登録”の際、“no”と打つべきキーを間違えて“nu”と打ったようで
“ヌルウェイの森”となっていることにしばらく気づきませんでした。
もちろん、修正しましたが、今、思うと“ヌルウェイ”のまんまでよかったじゃないか…
というのが正直なところです。ハハハ。
瑣末なことですが、途中から菊池凛子が杉田かおるに、レコード店店長役の細野晴臣が
さまあ~ず・大竹にかぶって困りました。ハハハ。
このエントリーはテストです。
現在、このブログの本家はYahoo(http://bit.ly/aibHHx. )ですが、
たぶん、新年からこちらに移転してくることになると思います。
たまたま、のぞかれた方、何かの縁だと思います。ヨロシクどうぞ。
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