2010年12月19日日曜日

中止の報告

このブログを中止することとしました。


数日間テストをしてきましたが、未熟なせいか
カウンターの設置がうまくいかない、メイン画面から
直接記事の修正ができない、コメントが表示できない…
使い勝手があまり良くなかったことが理由です。


現在は、YAHOO!で“営業”しています(http://bit.ly/aibHHx)が、
移転先を探しています。
たぶん、新年からはエキサイトブログ(http://bit.ly/h1stUs)に
移ることになると思います。


ありがとうございました。

2010年12月18日土曜日

2760「Larry King&Johnny Carson~Series:ゆくりなく思い出す~」


木村太郎がなんの説明もないまま、フジ「スーパーニュース」を
3週間休むと聞いたとき、びっくりした。
これまで2週間はあったが、3週間というのはなかったからだ。
先走って、“病気”…それも、自分の経験と照らし合わせてみると
“前立腺がん”の可能性があると書いた。
どうも、単に“契約に沿った休暇”らしい。こっぱずかしい。


昔、メジャーの中継などで、よくアメリカに行っていたころ深夜の
トーク番組「トゥナイト・ショー」が大評判で、司会のジョニー・
カーソンの人気は大統領をもしのぐ勢いだった。
日本のテレビで“アメリカの大橋巨泉”と紹介していたことがあり、
「失礼な話だ」と思った。まあ、ほかにいようがないが。
英語が覚束ないまま、早口でジョークを連発している彼のトークを
よく見たものだった。内容をよく理解できなくても、会場の爆笑を
効いているだけで気分が高揚するからだ。

一度だけ、会場と一緒に吹きだしたことがあった。
テーブルの上に置かれた“ロープ”を示して、「分かるかい?
レオン・スピンクスのデンタル・フロスさ」
…スピンクスは“すきっ齒”のヘビー級チャンピオンだったし、
フロスはアメリカ人が愛用する歯の間の汚れを掃除する糸だ。
説明していたんじゃ、面白さが半減するが。

カーソンが降板したあとを継いだのがジェイ・レノだ。


“晩年”のカーソンの契約内容を新聞で読んだ時、仰天した。
人気が上昇するにつれて、ギャラのアップはもとより、休みが
増えていく。
1960年代に番組がはじまったころは、毎晩登場していたはずだが、
しだいに、“週に1回”は代役を立てるようになり、それはやがて
“週2”になった。

季節ごとの休暇はもっと凄くて、3週間、4週間というまとまった
バケーションを年に数回とっていた。
本来なら、年に250回近く出演するはずなのだが、最後のころは
半分前後だったのではないだろうか。
それでも契約したい…局側にそう思わせたのだから大したものだ。


CNN草創期から人気だったインタビュー番組「ラリー・キング・
ライブ」が16日の放送で長い歴史に幕を下ろしたという。
たぶん、初対面でも“信用できる男”と思ってしまうに違いない
温かい風貌を持つキングは見事なインタビュアーだ。
誰をゲストに迎えても同じ態度で接していたように思う。
よどみなく質問を繰り出して相手の本音を引き出していた。
メジャーのプレーオフ・シーズンをスカパーのお試し期間で
楽しんだあと、“本契約”をしようかと考えたのは、この番組が
あったからだ。結局、申し込まなかったが。

あと番組のホストにはイギリス人のテレビタレントが起用される
というが、誰がやってもプレッシャーは大きい。

英語に“big shoes to fill in”という表現がある。
偉そうに聞こえたら失礼、若いころからスポーツ記事をたくさん
読んだから知っているにすぎない。
(監督や4番の)前任者のあとを継ぐのは大変だ…という意味だ。
“荷が重い”も悪くないが、履こうとする靴が大きすぎる…は
意味が深い気がする。

ちなみに、同じように長い休暇を取っても、木村太郎とジョニー・
カーソンでは、両者の立場は相当違うようだ。
どう違うかはあえて書かないが。

2010年12月17日金曜日

2759「戯言(ざれごと)」



地域格差…?
「キラキラ」でビビる大木が話していた。

テレビ番組は、日本中で同じように放送されているものと、
関東地区に住んでいる人達は思うらしい。ネットワークの
複雑な事情など知らないのだから当然だ。
地域によっては、“正午”ではなく、思いもかけない時間に
「笑っていいとも」が始まったりすることがある。
逆に、その地域の人が東京に来て正午に放送が始まったら
びっくりするのだろう。

 

NNN系列がない地方では「24時間テレビ」はフジテレビ系列の
27時間テレビ」のパクリだと思う人がいるという。逆なのに。
たとえば沖縄では「24時間テレビ」は“部分的”な放送なので
なぜ、タレントが苦しい表情で走っているのかが分からないまま
始まり、そして終了するのだそうな。

地方にいると、美術や映画をはじめ、いわゆる“文化”の香りに
触れる機会が減る、ということか。
いや、テレビが文化だとは誰も言っていないが。

いやはや、まったく
前を行く若いお嬢さんが羽織っているブルゾンに
Just kiss me, baby”の文字があった。
まあまあまあ、これぐらいならね。
意味を知ってか知らずか“F○○k Me”と刺繍された
Tシャツを着ているのを見かけとこともあるから。

数十年前のことだが、フジテレビの局内で黒い靴下に
真っ赤なハイヒールを履いて得意そうに歩き回っている
女性社員を見かけた。
もう少しで「やめたほうがいいよ」と言おうとしたが、
かろうじて思いとどまった。

欧米人なら片方の眉を上げるかもしれないが、周りには
日本人しかいないんだし…。

日露戦争始まる
「坂の上の雲」再開第3話を見た。
うーん、ちと厳しいのではないか。
前回の「子規、逝く」までは、好古・実之の秋山兄弟と子規、
伊予・松山に生まれ育った3人の若者と、実之に想いを寄せる
子規の妹・律のいじらしさという、感情に訴える“物語”が
あったが、今回からは、日露戦争への流れしかない。


乃木希典の家を訪れて酔いつぶれる児玉源太郎、ロシア軍の
演習に招待された好古とコサック騎兵の交流、ニコライ皇帝の
細やかな家族愛など、小さなエピソードを“むりやり”からめて
作っているが、“パッチワーク”の印象は否めない。

対露開戦前後のいきさつについては、日本側からの観点でしか
描けないだろう。しかし、子規が逝き、主人公が軍人だけに
なったからと言って、戦争の美化につながらないことを願う。

“純水”ということ?
南極の昭和基地では一カ月に一度浴槽の水を入れ替える。
しかし、そのままではボイラーが動かない。なぜか。
水がきれいすぎるのだ。
不純物が何もないので機械が水と認識しないのだという。
塩を一つまみ入れたりすると動き出すのだそうだ。

めったに見ないが「爆笑問題のニッポンの教養」は面白い。

CM三題
AUBEのコマーシャルで“チークナビ”を見た。
ほほ紅を塗る位置が簡単に分かる定規のようなものだ。
鏡を見ただけでは分からない“らしい”ことに驚く。 

どっちにしても、江角マキのほほ紅は似合わんなあ。

  

TOSTEM・インプラスのCM
カルテをチェックする堤医師に向かって看護師の満島が言う。
「先生と私、ほかに何があるんですか、この診察室に?」
…どぎまぎする堤真一。

満島ひかるみたいな女性に真正面から見つめられて、こんな
セリフを言われた日にゃあ…ねえ。
いや、似たような経験があるとか言ってるわけじゃなくて。


ゆうちょ銀行のCMは家族を構成する豪華な俳優陣による
最近はやりの“シリーズ”ものだ。
今は、クリスマス・ムードの街を行く“主人公・佐藤健と
恋人・長沢まさみ篇”が流れている。
役者だから当然…なのかもしれないが、この二人に雰囲気が
バカにいい。いい感じだ。なんか、におう。


どちらも硬い硬い
朝6時半、「めざまし」と「やじうま」が“節目”を迎える。
大塚・生野と依田・大木、メインの二人が並んで挨拶をする。
コンビが変わってから2ヶ月半が過ぎたというのに、いまだに
表情が硬いこと。

 

生野陽子の硬さは、この場に立った八木亜希子、小島奈津子、
高島彩…実績を残した先輩のあとを継いだプレッシャーから
来るものだろう。
少しは時間がかかると思ったが、ここまでとは。

気象予報士の依田司をメイン司会に起用したのはなぜだろう?
見た目の清潔感はあるが、“しゃべり”のプロではない。
専門の天気のことを話すときは“明快”だったかもしれないが、
いまは、自分の思いを口にすることができていない。
こちらは生野よりかなり重症だと見る。

命の重さ
原爆のきのこ雲やWTC倒壊の映像は嫌というほど見た。
その場で数え切れないほどの命が失われたことを知っていても
“現実感”はあまりない。
しかし、南ベトナム軍の将校が路上でベトコンの頭をピストルで
撃ち抜いた映像やウィキリークスが暴露したヘリコプターからの
銃撃シーンを見ると、自分が撃たれたような“痛み”を感じる。

冬季オリンピックでリュージュの練習中にコース外に飛び出し
ポールに激突したグルジア代表選手の死も痛ましいものだった。
事故当時、世界中のテレビがこの映像を繰り返し流した。
それぞれに“処理”をしたうえだったはずだが、カナダのCTVには
視聴者から多数のクレームがあった。精神的に“苦痛”を感じたし、
死者や遺族へのリスペクトが足りないとして。

カナダの放送倫理委員会は「問題はなかった」との判断をくだした。
「距離も十分だったし、ポールに激突したあとの選手の状態についても
ひどさを誇張する意図はなかった」

CTVのニューズルーム部内でも議論はあったらしいが。

ま、いいか
松井秀樹がオークランド・アスレチックスに入団した。
晴れやかな表情が本当に納得していることを語っている。
けがを抱えているし、年齢を考えたら“1年契約”は仕方がない。


歩くとき、足を引きずっているようにも見えて心配は残る。
“だまし、だまし”になるのだろうが、来シーズン、スタートを
うまく切ってくれることを祈る。

このグリーンは、赤よりはるかに“まし”なことは確かだ。


“全く自信がありませんが”ととのいました。


菅政権とかけまして
2時間ドラマとときます
その心は…

崖っぷち


海老蔵報道とかけまして
ラーメンライスとときます
その心は…

お腹一杯です


今週のなぞかけとかけまして
心理学の教授とときます
その心は…

途中で心が読めます

今週はあまりうまくととのわなかったとかけまして
禁煙中とときます
その心は…

スイマセン

2010年12月16日木曜日

2758「月面着陸と球宴~Seriesゆくりなく思い出す~」

                    

日本中を熱くさせた“はやぶさ”の帰還は多くの“にわか”天文ファンを生みましたが、
今回の“あかつき”の運命はどうなるのでしょうか?
最終的な結論が出るのには6年かかるようですが。

ロケットの打ち上げや宇宙飛行のニュースを聞くたびに思い出す光景があります。

1969721日の朝を大阪のホテルで迎えたはずなのですが、細かな記憶がありません。
前夜、プロ野球オールスター・ゲーム第2戦を取材したあと一泊したのです。
試合のあとの取材を早々に切り上げてホテルに戻ってからはテレビにかじりついていたに
違いありません。21日早朝にアポロ11号が月面着陸が予定されていたのですから。 

                      

少し前にNHKが放送した「わたしが選ぶあの番組」で立花隆さんが“月面着陸”の中継を
語っているのを見て、当時、アメリカが宇宙ロケットを発射するたびに、歯切れのいい
同時通訳を聞かせた西山千さんの声を思い出しました。
落ち着いて、よどみなく、そして、おそらく正確に…。ハハハ。
日本中がリスペクトした、本来“裏方”のはずのこの人を記憶している年配の日本人は
多勢いるはずです。

ただし、私の頭に浮かぶのは月面の着陸船やタラップを降りるアームストロング船長の
不鮮明な映像ではなく、“ロケット”や“宇宙”とは全く関係のない、野球場の芝の上に
できた選手の輪なのです。

この日のうちに福岡に移動した私は、翌日、平和台球場で行われたオールスター・ゲーム
3戦の中継で3塁側、セ・リーグのベンチ・リポートを担当しました。
“お祭り”ですから、投球を終えたピッチャーやタイムリー・ヒットを打った選手たちは
目が合って頭を下げると試合中でも気軽に出てきてインタビューに応じてくれたりして、
割合、気楽な仕事でした。ハハハ。

パ・リーグが2点リードして迎えた9回表…
「あと少しで終わるぞ。時間も早いし、テレビ西日本がおいしいものを食べさせる、と
言ってたし、楽しみだなあ」と思った瞬間でした。セ・リーグの主砲・王貞治がライトへ
同点の2ラン・ホームランを叩きこんでしまったのです。ありゃあ。ハハハ。

延長に入って間もなく、王がマイクの前に来てくれました。
「見事な同点ホームランでしたが、チームメイトに恨まれませんでしたか?」といきなり
聞いてみました。試合が長くなることで“嫌味”を言われなかったか、という意味です。
“中洲の夜”に期待していたのは私だけじゃありません。選手たち、特に、九州で試合を
することがないセ・リーグの面々は「さあ、飲みまくるぞ」と“武者震い”していたに
違いないのです。もちろん、ホームランの瞬間、手を叩いて喜んだでしょうが、一瞬後に
「おいおい」と肩を落とした選手もいるはずなんです。
「勝負だから勝つことが一番」などは表向きの話です。ハハハ。

そんなことを踏まえての質問でしたが、まじめな王さんに冗談はまったく通じることなく、
「いえ、そんなことはありません」と真顔で答えられてしまいました。

そして迎えた13回表、セ・リーグの攻撃中に、突然、照明が消えました。
変電器にヘビが触れてショートした…ためだったと思いますが、原因を見つけるのにも、
復旧にも手間取りました。その間、選手たちはベンチを出て僅かな月明かりに照らされた
外野の芝生に座りこんで雑談に花を咲かせたのです。

                         

70年代後半、オールスター・ゲームの公式プログラムに書いた原稿